那由多の軌跡を一通りやり終えたのでレビュー。 総プレイ時間70時間。実績全て解除。
『新軌跡シリーズ』だと思っていざやってみたら、『騙された!!』とか『ツヴァイ?!』とか言われた可哀想なゲームです。 確かにこのゲームを今までの軌跡シリーズの延長線で考えると期待はずれでガッカリです。
しかし、ゲーム単体で見ればそんなに酷いものではありません。良く言えばゲームらしいゲーム、悪く言えば古臭いゲーム。そんな感じです。
ゲームを憎むのではなく、こんな詐欺まがいの売り方を考え出した人に対して怒るべきです。
これは私の勝手な予想なんですけどね、これはやっぱりツヴァイなんです。ステージのレベル、食事で経験地、主役二人、犬、などなど。匂いが残っています。
だけど大人の事情でツヴァイって名前じゃ売れないから、名前と設定を変えることになった。そんな風に思えます。でもそれじゃ悔しいから、思いを残したかったんでしょう。
全体
で、肝心のゲーム内容ですが、全体的に上手くまとまっていると思います。よくも悪くもありません。一言で言えばB級。どうせ非難されるのは分かっていたでしょうから、もう少し思い切ったシステムやゲーム性でも良かった気がします。
ストーリーはちょっと単純、アクションはヌルイ、キャラも萌えない、どこをアピールすればいいのやら・・・。
でも、決してクソゲーというレベルではなく、やはり時代遅れといった方があっています。PS全盛期だったらこのゲーム性でも評価されたかもしれません。2012年じゃないです。
普通にやれば1周は簡単に終わると思います。2周目以降はデータ引き継ぎができ、ある程度進めるとドーピング機能が開放されます。この機能、ある意味チートなのでゲーム性が結構変わったりします。また、難易度の高いステージも開放されるので、1周目は練習、2周目が本番といった感じです。ちなみに全ての実績を開放するには2周する必要があります。
アクションゲームとしてはヌルイです。難易度を最高にすればそれなりに熱くなりますが、そこに行くまで上記機能開放をしなければならないので、そこまで耐えられるかどうか・・・。
あえて評価するところ
あえて評価するとすれば、グラフィックでしょうか。露骨なローポリで一瞬『え!?』と思うのですが、全体的な絵として調整されていると感じました。妙に細かいところも凝っていて、例えば主人公の紙の毛や鎧が角度によって光沢を変化させるとか、表情のテクスチャを会話内容に合わせて色々変えるとか。PSPの画面じゃよく分からないのに頑張ってるなぁ、と。シェーダーにも色々と拘りをもって作っているように見えたんですがどうなんでしょう。
こういう細かいことに拘っているのって個人的には好きです。まぁ、あんまり頑張りすぎても痛々しいですが。
困ったところ
アイテム取得時の効果音がダメです。変なメロディーに聞こえます。しかもサンプリングレートが低いみたいで、ちょっとノイジー。頻繁に聞くメロディーなだけにこれは辛かったです。
最後に
昔よくあったゲームの最新作を遊びたい、そういった場合はオススメできるゲームかと思います。
あと、軌跡シリーズだとは絶対に思ってはいけません。